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令和5年度 精神障害者部会 研修会 ①

令和5年6月17日(土)18:00~20:00に安佐南区総合福祉センターで開催しました。

参加者は47名でした。部会委員、行政、精神科医療機関、精神科訪問看護事業所、地域活動支援センター、大学実習生、相談支援事業所等の参加がありました。

精神障害者部会では「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」(以下、「にも包括」)に取り組んでいます。

今回の研修は、部会の「ネットワークグループ」で支援者の顔の見える関係づくりとネットワーク形成を目的に企画しています。

講師はフリーランスナース・ソーシャルワーカーの土屋 徹氏にご講義いただきました。

長年看護師として勤務された後、日本最初のACT(※1)のチームリーダーに就任され、精神障害者の家族支援、心理教育、就労支援、ピアサポート、SST(※2)等あらゆる方面でご活躍しておられます。


第1部では、「にも包括」に関する基礎知識として講師の先生からの講義がありました。

 前年度の研修会で精神科医療の歴史について学んだことを踏まえて、今回は精神科病院から退院して地域生活を送る上で必要な支援者の視点を学ぶことができました。

 また、そのためには各自治体の特性を生かした「にも包括」を活性化していくことで、精神障害の方の退院の壁を地域に押し出す力と、地域の受け皿やネットワークを広げる両方の力を発揮することが大事であるとの説明がありました。

 長期入院者への支援として、医療機関で行う退院支援だけではなく、実際に医療が地域に出向いて必要な支援を組み立てていくACTでのアウトリーチ(地域の訪問活動)、地域移行(医療から地域に支援をシフトする)についても具体的に知ることができました。

また、地域全体で障害者の方の個別性を尊重した障害者ケアマネジメントを行うためにも、大いに「にも包括」を活用することが重要であるとのことでした。

それには、本人の強みに着目できる力が支援者に大切であり、支援者も自身の強みを自覚していくことが大事とのことでした。ウエディングプランナーや住宅展示場の方等、希望や夢を叶えてくれる「プランづくり」や「寄り添い」「強みを生かす」ためにともに考えてくれる人をイメージすると良い等、分かりやすい例をあげていただきました。

 参加者同士で自身の強みを語る場面もあり、人のことを知ることは楽しく、聴いてもらえることは嬉しいことであることを体感することができました。


第2部では、支援者からの事例提供を基にグループワーク(7グループ)を行いました。

 発表を基にグループ内で当事者の強みを沢山だしていきました。

 すでに関係機関で繋がりをもっている事例でありましたが、前向きな視点で多機関で話し合うことで当事者の可能性が広がることを体験できました。

以下は、参加者の感想です。

・わかりやすくて面白いと予想してきたので期待通りでした。

・様々な職種の方のお話を聞くことができて見聞が広がった。

・地域包括ケアについて簡単にわかりやすく講義していただきありがとうございました。


 日々の中で生かせるヒントを講義から得られたとの意見が多くありました。

これからも精神障害のある方が暮らしやすくなるよう、関係者で顔見知りになり、地域内のネットワークづくりに取り組んで行きたいと思います。


(※1)読み;アクト / アサーティブ・コミュニティ・トリートメント / 包括型地域生活支援プログラム (※2)読み;エスエスティー/ ソーシャル・スキル・トレーニング / 生活技能訓練

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