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「令和4年度 広島市自立支援協議会 安佐南区地域部会 合同研修会」

 令和5年1月18日(水)10:00~12:00 テーマ「障害児(者)の性について~性に関する理解と支援のあり方について~」と題し、講師の金丸 博一氏(コンサルテーションサポート森の入り口・日本相談支援専門員協会 副代表)にご講義いただきました。

 新型コロナウィルス感染防止対策を講じて、安佐南区総合福祉センターとリモートのハイブリッド形式で開催しました。

 参加者は会場27名、リモート49名の合計76名でした。参加対象者は、障害児者の性に関心のある障害児者の支援を行っている合同研修会を企画した部会関係者としました。参加者内訳としては、知的障害者部会から16名、こども部会から17名、相談・運営部会から15名、児童発達支援事業所連絡会から23名でした。

 研修当日までに各部会の際にグループワークで事前質問を話し合い、講師にお知らせしていました。

 参加者の興味関心をしっかりとさえていただいたご講義で、子どもから成人までの性に関する知識や実践的なお話を沢山伺うことができました。

・性教育の基本的なことよりも、性教育は「命の教育」である。

・身体にはそれぞれ大事な機能をもっているため、一つ一つの部位の名前と意味を子どもの頃から本人目線で教えていく。

・自分と異性の身体の違いから性に興味関心をもつのは自然なこと。

・成長過程の自分の身体の変化は恥ずかしいことではないことを丁寧に教える。

・周りの支援者が行為(性器いじり等)を問題に上げるのではなく絵本やイラスト、写真等のツールを通して、ひとりひとりに合った方法で体の仕組みや具体的な方法を伝えていく。

・「好き」「一緒にいたい」「くっつきたい」等の感情を表現する際に、相手がびっくりしないような距離感等、成長過程で人と自分の距離感等を覚えていく。

・焦らず長い年月が必要なので、支援者も恥ずかしがらず個別性のある一人一人と正面から向き合うこと。

・結婚や家庭をもつことについて、障害のあるなしに関係なく支えていける社会へ。

等の貴重なお話がありました。

 アンケートでは、「支援をするということは安心を与えることという言葉に共感を覚えた。」「長期間、段階的に説明を重ねて伝える」「体の大事なところには名前がある。その役目を教える。大事にすべきところだから性教育だけではなく全てに通じることと思いました。」「絵本を会場に講師がお持ち下さり参考になりました。絵本を活用したいです。」「問題だと思う行為の理由や背景を知り、必要なことを教えていきたいです。」などの感想がありました。


 今回の研修を通して、「性」についての知見を広げることができたと思います。

 今後も部会ででた意見を基に、このような研修会を開催することができればと思います。



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