「令和4年度 広島市自立支援協議会 安佐南区地域部会 精神障害者部会 講演会」①
令和4年11月16日(水)13:30~15:30 新型コロナウィルス等感染防止対策を講じて,集合形式(安佐南区総合福祉センター大会議室),オンライン形式の両方で開催しました。
参加者は49名で,家族,医療機関,相談支援事業所,民生員,福祉サービス事業所,行政などの方々が参加されました。
第1部は,「みんなで支え合う安佐南区」~精神障害があっても安心して暮らしていくために~のテーマで,地域生活支援センターふれあい 原田 葉子氏にご講義いただきました。
原田氏より,精神障害のある方の,精神疾患の症状や,かかわりのポイントについて説明されました。
・「生活のしづらさ」を理解し,病気や障害ばかりに目が向くのではなく「一人の人として」接すること。
・支援について場当たり的対応ではなく「できること」「できないこと」を明確にすること。
・本人支援と環境調整の両輪で行うこと,地域での取組として,一人の取組から地域全体が変わる可能性があり,みんなで関わっていける地域づくりをすること。
・関係者間でネットワークをつくることが地域力をあげていくことになる。
等の貴重なお話がありました。
アンケートでは,「どんな人も暮らしやすい地域になるよう,頑張りたいと思いました。」「支援者目線だけでない目線で関わっていこうと思いました。」「”当たり前の苦労を取り戻す”という,べてるの家の言葉を知ることで支援を振り返ることができました。」等の感想がありました。
第2部は,2名の当事者の体験談の発表があり,原田氏も一緒に登壇されました。
2名の方は,原田氏とのかかわりが以前からある方々で,事前に話したいことをまとめておられ,原田氏とのやりとりを通してすすめられました。
精神障害になったきっかけや,これまでの生活の中で感じてきた思い等を聴くことができました。また,当事者と支援者の信頼関係をつくっていくことの大切さを感じることができたのではないかと思います。
アンケートでは,「当事者の話しを聞くことで初めて分かることがありました。」「支援者目線ではない目線で関わっていこうと思います。」「当事者の周囲の環境,周りの支援が変化することで当事者の方にも大きな影響があるんだと感じました。」との感想があがりました。
今年度,安佐南区で「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」を精神障害者部会で取り組んでいます。その一環で,この研修は,精神障害者部会の「周知・促進グループ」で企画しました。
同様の「令和4年度 広島市自立支援協議会 安佐南区地域部会 精神障害者部会 講演会」の第2弾として,「ネットワークグループ」で,12月13日(火)19:00~20:30 中山心療クリニック院長先生の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の講義と情報交換会を企画しています。
部会の企画を通して,精神障害の正しい知識の普及啓発を行い,精神障害のある方が安心して暮らすことができる地域づくりを目指していきたいと思います。
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