障害を理由とする差別の解消に向けた広島市シンポジウム
令和2年9月29日(火)13:00~16:00 広島市総合福祉センター(BIG FRONTひろしま)にて,障害者の差別解消に関するシンポジウムが開催されました。
第3部のパネルディスカッションでは,安佐南区地域部会に所属している仲間の柏田氏(知的障害者部会代表),高松氏(身体障害者部会副代表)がパネリストとして発表されました。
研修は以下の通りで構成されました。
13:05~第1部 基調講演「障害者差別解消法と合理的配慮」
(野澤 和弘氏/植草学園大学副学長教授・毎日新聞客員編集委員)
14:20~第2部 広島市の取組状況報告
(広島市健康福祉局障害福祉部障害福祉課)
民間事業者の実践例紹介
(株式会社ホロン/すずらん薬局グループ)
15:20~第3部 パネルディスカッション パネリスト
(①横藤田 誠氏/広島大学大学院人間社会科学研究科教授,
②柏田 潤子氏/社会福祉法人広島市手をつなぐ育成会 監事,
③高松 豊氏/公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会 理事,
③中原 拓也氏/株式会社ホロン すずらん薬局グループ管理部課長)
演者,参加者ともに感染防止の徹底を図っての集いとなりましたが,「障害者基本法」に基づく障害者(身体障害・知的障害・発達障害・高次機能障害を含む精神障害・難病)に対する「障害者差別解消法」について考えることができました。この法律は,国連の「障害者権利条約」が軸になっています(わが国では2014年に批准)。
地域共生社会の実現を目指し,障害者に対する不当な差別の禁止(行政・民間事業者),また合理的配慮(行政は法的義務,民間事業者は努力義務)をどのように行っていくかについて,具体的な行政の責務や事業者と市民の役割とは何かを,ざまざまな方のお話を聴いて学ぶとのできるイベントでした。
広島市では「広島市障害者差別解消推進条例(正式:広島市障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例)」があり,公布日は令和2年3月24日,施行日は令和2年10月1日となっています(投稿日が9/30なので明日ですね!!)。障害あるなしにかかわらず,人権が守られる社会になることを心から願います。